*** 2008-6-9 by 吉井さん [#y9eabfee]
近はむしろGPLでなくてもいいという方向が強いと理解しています。
GPLの法解釈は弁護士、最終的には判例にあたるしかないのですが、
吉井の理解としては、(以下、全部「吉井の理解としては」です)
LinuxはGPLではないのでそれでも問題ないでしょう
です。大雑把に言ってしまえばそうです。
LinuxのライセンスはソースのトップにおいてあるCOPYINGですが、
これは「ユーザランドは無関係」というLinusの注釈から始まるものです。
これはGPLのderived workの解釈のという位置づけにとどまります。
一方Linusは、GPLでないモジュールの存在が可能なことを示唆しています。
ただしこれはGPLとの乖離の可能性があり、議論が避けられませんし、
たとえばFSF的解釈では黒でしょう。
(Linuxの権利関係にFSFは関係ないですから直接問題はないですけども)
この件が口頭で触れられるだけで、COPYINGの注釈に追加されないのは
議論が足りないand/or混乱回避なのだろうと思います。それでも、
- GPLだと思ったから開発に参加したのに話が違う とか
- 僕のコードがGPL以外のものから(Runtimeに)使われるのは許せない
とかいう人が騒ぎそうなので、EXPORT_SYMBOL_GPL()を導入したと
いうことでしょう。
このマクロがある時点で、一般的にはGPLでないことは明らかです。
MODULE_LICENSE() もこのシステムの一翼ですが、こっちは、むしろ
プロプラつかってる人はコミュニティに助けを求めないでくれ
という意味で使われます。これは、道義的にではなくて、原理的に、
ソースがないと助けられないからとされています。実際無理です。
ということで、最近の吉井の対応は、
- GPLでないと言うならそうですかと聞く
基本システムは他人の商流に制限をかけるようなものでは難しいと
思います。gccが寛大であるように、glibcがLGPLを導入したように、
Linuxは意図して多くのものと協調できるようにあるべきです。
- コミュニティの支援が受けられない等の欠点の対策を考える
プロプラのサポートをつけるとか、プロプラなしのプロジェクト
を平行して走らせて検証するとか、(あまり考えていません)
- 気に入らないなら使わない
たぶんこれに尽きると思います。
/よしい
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googleで多少新しい話題を探してみましたが、結局LKMLからスレッドを
ひとつひろってみたら 2.6.19のuioがにぎやかだった時のでした。2006年末です。
http://lkml.org/lkml/fancy/2006/12/13/201
Gregが出して、Linuxが割り込みについて速攻かみつきます。
いいのりです。あまり心穏やかに読めません。
Gregの「2008/1/1 から非GPLは駄目」の件はその一部、ここらへんから。
http://lkml.org/lkml/fancy/2006/12/13/271
後ろのほうで、Linusは意図的に明言を避けているよね。という話がでてきます。
それを多少受けたLinusの発言
http://lkml.org/lkml/fancy/2006/12/14/218
の中に、
- バイナリのドライバを作る方法はいくつもある
- そのなかには非GPLで、ライセンスの問題の無いものもありうる
- それが "derived work" でないとされれば、そもそもGPLは無関係だ
というようなことがあるように読めます。
/よしい